初めての場所へ向かうとき、今ならスマートフォンで道を調べることができます。
では、地図を持たずに歩く人は、道の分かれ目で何を頼りにしたのでしょう。
橋本には、その手がかりになる石の道標が残っています。
市の登録史跡「橋本の棒杭(大山道道標)」です。
建てられたのは安政 2 年、1855 年。
正面には大山へ向かう道、側面には八王子や厚木への道を示す文字が刻まれています。
高さは 151 センチメートル。
人が歩いて文字を確かめる姿を想像すると、古い道の役割が少し身近になります。
市の解説によると、この道標は大山道の分岐点に建てられ、区画整理で昔の道が失われた後も地域の人々によって守られてきました。
橋本を「駅のある街」として見ていると、鉄道より前から人が行き交っていたことを、つい忘れてしまいそうです。
なお、道標は私有地内にあり、原則として見学できません。今回は現地へ探しに行くのではなく、市の文化財紹介ページの写真と解説で触れてみましょう♪
歴史を知ることと、その場所の暮らしを守ることは、両方大切にしたいですね💡
駅名やお店の名前で道を説明する今の私たち。
昔の人も、分かれ道の目印を会話に使っていたのかもしれません。
いつもの橋本の地図に、古い道の存在を一つ重ねてみる読み物です。
84 知識|地名になった目印
市の解説では、この標石にちなみ周辺は「ボウグイ」と呼ばれ、小字の名としても親しまれていたとされています。道案内のための目印が、土地を呼ぶ言葉にもなりました。






